デコもちってなあに?
青森県の下北半島に伝わる「べこもち」をつくりやすい大きさにアレンジしたものがデコもちです。
きんたろう飴みたいに、切ったら絵が出る楽しいおやつ。
だんごの粉とお砂糖で工作するみたいに…のり巻みたいに…つくります。
思ったとおりにカワイイ絵が出るか、それとも意外な柄になっているか、切るまでどきどき。
デコもちのご先祖さまのべこもちと、各地に伝わるきんたろう飴みたいなお菓子をご紹介します。
べこもち
下北半島と北海道でつくられています。うるち米の粉と、もち米の粉を使っています。
端午の節句のときに食べます。下北半島のものは金太郎飴のように柄が出てくるもの、北海道のものは型で抜いたもの。
切る前の形が牛(べこ)に似ているからべこもち、米の粉だからべいのもち→べこもちというらしい。
やしょうま(やせうま)
長野で作られています。うるち米の粉で作られており、蒸してから色をつけて柄を形作ります。
涅槃会のときに食べます。お釈迦様の弟子の「やしょ」さんがつくって「やしょ、うまかったぞ」とおっしゃったのでやしょうま、というとか。お釈迦様は日本語をしゃべったのかな?
しんこ(やせうま、やしょうま)
佐渡で発見しました。うるち米の粉でつくり、お雛さまに供えます。涅槃会に食べるものという話もあります。
型抜きしてつくるおこし型というのもあり、名前がごっちゃになっているため、詳しくはよくわかりません。
各地で似たような食文化があり、日本は昔から「カワイイ」が好きなのだなぁとおもいます。
また、各地にあるのに、隣の町では聞いたことがなかったりするのもオモシロいですね。